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FAS・M&Aアドバイザリーへの転職は?必要な経験・資格と2024年からの裁量労働の変更

更新日 2026-11-02|運営 AI Mediaz(屋号)|PR 記事内に広告を含みます

結論(先に3行で)

  1. FAS(財務アドバイザリー)は、M&Aの財務アドバイザー(FA)、企業価値評価、財務デューデリジェンス、統合後支援(PMI)、事業再生などを扱う領域です。
  2. 会計(監査・経理)や金融(銀行・証券)の経験が説明しやすく、公認会計士・USCPA・証券アナリストなどの資格が求人の要件や歓迎条件に入ることがあります。
  3. 2024年4月から、銀行・証券会社でのM&Aアドバイザーの業務が専門業務型裁量労働制の対象業務に加わりました(FAS系ファームに当てはまるかは別途確認)。
FASの仕事は大きく4つ。入口は会計か金融
図解:FASの仕事は大きく4つ。入口は会計か金融(仕事の区分は一般的な分け方。ファームにより部門名は異なる)

FAS・M&Aアドバイザリーとは?

FAS(Financial Advisory Services)は、企業の財務・取引に関わる助言をまとめて呼ぶ言葉で、M&Aの財務アドバイザー(FA)、企業価値評価(バリュエーション)、財務・税務デューデリジェンス(DD)、統合後の支援(PMI)、事業再生、不正調査などを含みます。会計事務所系のグループに属するFASファーム、証券会社・銀行のM&A部門、独立系のアドバイザリーなど、働く場所はいくつかあります。

M&A仲介(売り手と買い手の間に立つ仲介会社)とは、立場と報酬の仕組みが違います。仲介についてはM&A仲介への転職、報酬体系はM&A仲介の報酬体系で整理しています。

どんな経験が評価される?

仕事説明しやすい経験関連する資格の例
財務DD監査、経理(決算・連結)公認会計士、USCPA
バリュエーション監査、証券・銀行の分析、事業会社の財務証券アナリスト(CMA)、公認会計士
FA銀行・証券の法人営業・投資銀行、事業会社のM&A担当—
PMI経理・人事・ITの統合、業務改革の経験—

資格は「持っていれば必ず通る」ものではなく、担当した業務の範囲とセットで見られます。応募要件に資格がある求人は、資格の有無で応募できるかが変わるため、求人票の必須条件を最初に確認してください。

FASの年収は統計で分かる?

FASだけの公的統計は確認できませんでした。job tag「M&Aマネージャー、M&Aコンサルタント/M&Aアドバイザー」は1,134.6万円(39.4歳)ですが、「経営コンサルタント」「ファンドマネージャー」と同じ値の広い統計区分です。

職業(job tag)賃金(年収)平均年齢有効求人倍率統計区分の注意
M&Aコンサルタント/アドバイザー1134.6万円39.4歳0.40職業分類「その他の経営・金融・保険の専門的職業」等の値(経営コンサルタントと同じ値)
経営コンサルタント1134.6万円39.4歳0.40職業分類「その他の経営・金融・保険の専門的職業」等の値(M&Aコンサルタント・人事コンサルタント・ファンドマネージャーと同じ値)

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)。年収・年齢は「令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成」、有効求人倍率は令和7年度のハローワーク求人統計データ。job tag は「統計データは、必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません」と注記しています。戦略コンサル・FAS・PE・外資系事業会社だけを切り出した公的統計は確認できませんでした(2026-11-02 確認)。

働き方の制度はどう変わった?

厚生労働省の「確かめよう労働条件」によると、2024年4月から、専門業務型裁量労働制(労働基準法第38条の3)の対象業務に「銀行又は証券会社における顧客の合併及び買収に関する調査又は分析及びこれに基づく合併及び買収に関する考案及び助言の業務(いわゆるM&Aアドバイザーの業務)」が加わりました。対象は「銀行又は証券会社における」業務と書かれているため、FAS系ファームやM&A仲介会社にそのまま当てはまるかは、応募先の労働条件で確認してください。

適用には労使協定と本人の同意が必要で、同意は労働者ごと・協定の有効期間ごとに得るものとされています。内定時には、裁量労働制・固定残業代・管理監督者のどれで労働時間を扱うのかを書面で確かめます。

時間外労働の上限は?

裁量労働制でない場合、時間外労働の上限は原則として月45時間・年360時間で、特別条項を結んでも年720時間、休日労働を含めて単月100時間未満・2〜6か月平均80時間以内などの上限があります(厚生労働省「時間外労働の上限規制 わかりやすい解説」)。案件の締め切り前に忙しくなる仕事なので、制度の扱いを入社前に確認しておく意味があります。

FASの選考ではどんなことを見られる?

FASの選考では、会計・財務の知識に加えて、短い期間で大量の資料を読み、論点を整理して報告できるかが見られます。面接では、たとえば次のような質問が考えられます。

財務DDを志望する場合は、監査や経理での経験を、調査の視点(何を確かめ、何を問題として報告したか)で話せるようにします。FAを志望する場合は、顧客との交渉や提案の経験を中心に話します。

FASで働くとキャリアはどう広がる?

FASでの経験は、その後のキャリアの選択肢を広げることがあります。たとえば、事業会社の経営企画・M&A担当、PEファンドの投資先企業、PEファンドそのもの(求人は少ない)、独立などです。PEファンドへの転職についてはPEファンド・VCへの転職で、求人が少ないことも含めて整理しています。

ただし、FASに入ればこれらの道が必ず開けるわけではありません。どの業務を、どの深さで経験したかによって、次の選択肢は変わります。入社前に、配属される部門と、担当できる業務の範囲を確認しておくことが大切です。

会計の資格を持っていない場合は?

公認会計士やUSCPAを持っていない場合でも、金融機関での法人取引や、事業会社での財務・M&Aの経験があれば、FAやPMIの求人で応募できることがあります。資格の勉強を始める場合は、学習中であることを職務経歴書に書けますが、資格がないことを補うのは、実際の業務の経験です。応募要件の「必須」と「歓迎」を区別して読み、必須の要件を満たす求人から応募します。

FASへの転職で確認したい条件は?

FASの求人に応募するときは、次の条件を確認しておくと、入社後の想定とのずれを減らせます。担当する業務の範囲(DDだけか、評価やFAも担当するか)、扱う案件の規模、海外案件の有無と英語の使用、繁忙期の働き方、労働時間の制度、資格取得の支援の有無です。特に、会計事務所系のグループに属するFASでは、監査部門との関係で担当できる業務に制約がある場合もあるため、配属先の業務の範囲を具体的に聞いておくと安心です。

この記事のまとめは?

FASは財務DD・評価・FA・PMIなどの仕事に分かれ、会計や金融の経験が入口になります。資格は必須か歓迎かを求人票で確認し、業務の経験とセットで示します。2024年4月から銀行・証券会社のM&Aアドバイザー業務が専門業務型裁量労働制の対象に加わりましたが、ほかの業態への適用は個別に確認が必要です。配属と業務の範囲を確かめてから応募してください。

FAS・M&Aを扱う窓口は?

公式でFASを明記しているのは MyVision(FAS・会計)と NewMA(M&A仲介・FAS・PEファンド等)です。金融領域の求人を扱う JAC Recruitment・コトラも候補になります。

サービス対象・得意領域(公式の記載)対応地域・拠点求職者の料金運営会社許可番号公開データ(就職者数・離職)
MyVisionコンサルティングファームへの転職(戦略・総合・IT・シンクタンク・FAS/会計・組織人事・業界特化)。未経験・第二新卒・コンサル経験者・エグゼクティブ所在地:東京都港区虎ノ門(神谷町トラストタワー)。地方在住者の面談方法は公式で要確認無料(公式トップに「求職者様はすべてのサポートを無料でご利用いただけます」と記載)株式会社MyVision13-ユ-314719—(人材サービス総合サイトで要確認)
NewMAM&A・コンサル業界のハイクラス転職。M&A仲介・FAS・ITDX/戦略/人事組織コンサル・経営企画・PEファンド等の求人所在地:大阪市中央区淡路町。ほかの拠点・オンライン面談の可否は公式で要確認—(公式で要確認。法律上、求職者からの手数料は原則禁止)NewMA株式会社27-ユ-304092—(人材サービス総合サイトで要確認)

各社公式・厚労省の公開情報で 2026-11-02 に確認。「—」は確認できなかった項目です。

会計の経験がある人は、DD・評価の求人と、事業会社の経営企画・M&A担当の求人を並べて見ると、働き方と年収の違いが分かります。

よくある質問

FASに転職するには公認会計士が必要?
求人によります。財務DDでは公認会計士やUSCPAが要件・歓迎条件になることがありますが、FAやPMIでは金融・事業会社の経験が見られることもあります。求人票の必須条件を確認してください。
FASとM&A仲介の違いは?
FASは売り手か買い手の一方の助言者(FA)や評価・調査を担うのが一般的で、M&A仲介は両者の間に立って成約を支援します。立場と報酬の仕組みが違います。
M&Aアドバイザーは裁量労働制になる?
2024年4月から、銀行・証券会社におけるM&Aアドバイザーの業務が専門業務型裁量労働制の対象業務に加わりました。適用には労使協定と本人同意が必要で、ほかの業態の会社に当てはまるかは個別に確認が必要です。
FASからのキャリアはどう広がる?
事業会社の経営企画・M&A担当、PE投資先、PEファンド(求人は少ない)、独立などの選択肢がありえます。どの業務をどの深さで経験したかで変わるため、入社前に配属と業務の範囲を確認してください。
FASの面接ではどんなことを聞かれる?
扱った会社の規模と業務の範囲、決算書の見方、企業価値評価の方法の違い、締め切りの中で品質を保った経験などが考えられます。志望する仕事に合わせて準備してください。

出典・確認したページ

この記事は 2026-11-02 時点で公的機関・各社公式ページを確認して書いています。制度や各社の条件は変わることがあるため、申込み前に公式ページで最新情報を確認してください。体験談・口コミは掲載していません。