コンサル・外資転職の英語力の目安は?CEFRとTOEICの対応、求人票での確かめ方
結論(先に3行で)
- 求人票の「ビジネスレベル」「ネイティブレベル」には共通の定義がありません。使う場面(会議・資料・メール・上司とのやり取り)で確かめるのが確実です。
- 共通の物差しとしてはCEFRが使えます。IIBCの対照表では、TOEIC L&RのB2はリスニング400点・リーディング385点以上、C1は490点・455点以上が目安です。
- スコアは書類の入口で使われ、面接では英語で仕事の説明ができるかが見られます。話す練習を後回しにしないことが大切です。
この記事でやること:応募したい求人の「英語を使う場面」を書き出す → 自分のCEFRの目安を確かめる → 足りない場面(会議・面接)から練習する。
求人票の「ビジネスレベル」とは?
求人票の「ビジネスレベルの英語力」「ネイティブレベル」「日常会話レベル」といった表現には、共通の定義がありません。同じ「ビジネスレベル」でも、英語のメールが読めれば足りる求人から、海外の上司と毎週英語で会議をする求人まで幅があります。
英語力の要件は、次の場面ごとに確かめると具体的になります。
| 場面 | 確認すること |
|---|---|
| 読む | 英語の資料・契約書・メールの量 |
| 書く | 英語で資料やメールを作る頻度 |
| 会議 | 英語の会議の頻度、発言する立場か聞く立場か |
| 上司 | 上司(レポートライン)が海外にいるか |
| 顧客 | 海外の顧客・本社とのやり取りがあるか |
CEFRとは?
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)は、言語の熟達度をA1〜C2の6段階で示す国際的な物差しで、欧州評議会(Council of Europe)が作ったものです。B2は「自立した使用者」の上位で、専門分野の技術的な議論を含む複雑な文章の要点を理解し、母語話者とある程度流暢にやり取りができる段階と説明されています。C1は「熟達した使用者」で、社会生活・仕事・学業で言葉を柔軟かつ効果的に使える段階です。
TOEICのスコアとCEFRはどう対応する?
日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、TOEIC Program の各テストのスコアとCEFRの対照表を公表しています。表の数字は、各レベルに対応する最低スコアです(数値はIIBCの資料「TOEIC TestsスコアのCEFRレベルマッピング方法について」でも確認できます)。TOEIC L&R では、リスニングとリーディングのそれぞれに最低スコアが示されています。
| CEFR | リスニング | リーディング |
|---|---|---|
| C1 | 490点以上 | 455点以上 |
| B2 | 400点以上 | 385点以上 |
| B1 | 275点以上 | 275点以上 |
IIBCは、TOEIC Tests がおおよそA1〜C1程度の英語力を測るものだと説明しています。L&R は「聞く・読む」の試験なので、「話す・書く」は TOEIC S&W など別の試験で測られます。
面接では英語の何が見られる?
スコアは書類選考の入口で使われることが多く、面接では、英語で自己紹介・職務経歴・志望動機を説明できるか、質問に答えられるかが見られます。外資系企業やグローバル案件の多いファームでは、面接の一部が英語で行われることがあります。
準備のしかた:
- 職務経歴を英語で1分・3分の2種類で話せるようにする
- 自分の業界・職種の専門用語を英語で言えるようにする
- よくある質問(強み・失敗から学んだこと・なぜこの会社か)に英語で答える練習をする
- 録音して、結論から話せているかを確かめる
英語力は年収に影響する?
英語を使う求人に応募できる範囲は広がりますが、英語力だけで年収が決まるわけではありません。公的統計で「英語を使う仕事の年収」を切り出したものは確認できませんでした。職務の内容と経験が提示額の中心で、英語はその前提条件の1つと考えてください。
コンサルの仕事で英語を使う場面は?
コンサルティングファームでは、英語を使う場面はプロジェクトによって大きく違います。日本の企業向けのプロジェクトでは英語をほとんど使わないこともあれば、次のような場面で英語が必要になることもあります。
- 外資系企業の日本法人がクライアントで、報告先が海外の本社
- 日本企業の海外進出や海外子会社の管理のプロジェクト
- 海外のオフィスのメンバーと一緒に進めるプロジェクト
- 海外の調査資料・論文・データベースを読む作業
求人票に英語の要件が書かれていなくても、入社後に英語を使うプロジェクトに入る可能性はあります。英語に自信がない場合は、英語を使うプロジェクトの割合や、入社後の語学研修の有無を面接で確認しておくと安心です。
英語力を上げるには何から始める?
転職の準備としては、試験のスコアを上げることと、仕事で使う英語を話す練習を分けて考えるのが効率的です。
- 試験:TOEIC L&R などで現在の水準を測る。CEFRの目安と照らして、求人で求められる水準との差を知る
- 読む:自分の業界の英語のニュースや年次報告書を読み、専門用語を覚える
- 話す:職務経歴・志望動機・よくある質問の答えを英語で準備し、声に出して練習する
- 聞く:英語の会議や講演の動画で、ビジネスの場面の言い回しに慣れる
面接では、完璧な英語より、結論から分かりやすく話し、質問の意図をつかんで答えることが大切です。分からない質問は、聞き返して確認してかまいません。
スコアと実際の英語力の差に注意すべき?
TOEIC L&R は「聞く・読む」の試験なので、高いスコアがあっても、話す・書くことに慣れていない場合があります。逆に、スコアが高くなくても、仕事で英語を使ってきた経験があれば、実務での英語力を説明できます。職務経歴書には、スコアに加えて、英語を使った仕事の内容(海外の取引先との交渉、英語での資料作成など)を具体的に書きます。
英語力の要件を満たさない場合は?
求人の英語の要件を満たしていない場合でも、ほかの経験が強ければ応募できることがあります。その場合は、英語の学習の計画(いつまでに、どの水準を目指すか)と、現在の取り組みを具体的に説明できるようにしておきます。英語の要件が「必須」なのか「歓迎」なのかを確認し、必須の場合は、どの場面でどの程度使うのかを聞いておくと、自分が対応できるかを判断しやすくなります。
この記事のまとめは?
求人の英語の要件は、使う場面で確かめるのが確実です。共通の物差しとしてはCEFRがあり、IIBCの対照表ではTOEIC L&RのB2はリスニング400点・リーディング385点以上が目安です。スコアは入口で、面接では英語で仕事を説明できるかが見られます。職務経歴を英語で1分・3分で話す練習から始め、要件を満たさない場合は学習の計画を説明できるようにしてください。
英語を使う求人を扱う窓口は?
公式で外資系・日系グローバル企業を扱うと書いているのは JAC Recruitment、エンワールド・ジャパン、ロバート・ウォルターズです。
| サービス | 対象・得意領域(公式の記載) | 対応地域・拠点 | 求職者の料金 | 運営会社 | 許可番号 | 公開データ(就職者数・離職) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| JAC Recruitment | ハイクラス転職。外資系/日系グローバル企業。領域にコンサルティング業界・金融業界・管理部門・IT・メーカーなど。年収500万円以上〜2,000万円以上の区分で求人検索 | 国内14拠点(東京本社・北海道・東北・北関東・横浜・静岡・浜松・名古屋・京都・大阪・神戸・中国・福岡など)。海外拠点あり | 公式トップに「無料非公開求人の紹介を受ける」と記載(料金の明記は要確認。法律上は原則無料) | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント | 13-ユ-010227 | 就職者数 13,694人(令和7年度)/6か月以内離職率 3.8%(令和6年度、判明せず 0.0%)※株式会社ジェイエイシーリクルートメント(13-ユ-010227)全体 |
| エンワールド・ジャパン | 外資系企業・日系グローバル企業のミドルからエグゼクティブ層のポジション | 東京・大阪・名古屋 | —(公式で要確認。法律上、求職者からの手数料は原則禁止) | エンワールド・ジャパン株式会社 | 13-ユ-010605 | —(人材サービス総合サイトで要確認) |
| ロバート・ウォルターズ | 外資系・日系企業への転職(グローバル企業) | 国内拠点:東京・大阪 | —(公式で要確認。法律上、求職者からの手数料は原則禁止) | ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社 | 13-ユ-070385 | 就職者数 1,946人(令和6年度)/6か月以内離職率 6.5%(令和6年度、判明せず 0.0%)※ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社(13-ユ-070385)全体。令和7年度は集計元で未掲載 |
各社公式・厚労省の公開情報で 2026-11-02 に確認。「—」は確認できなかった項目です。
外資系事業会社の求人の見方は外資系事業会社への転職で、日本の労働法の適用は外資の解雇規制の誤解で整理しています。
よくある質問
- コンサル転職にTOEICは何点必要?
- 共通の基準はありません。英語を使う場面は求人ごとに違うため、求人票と面談で確かめてください。目安として、IIBCの対照表ではL&RのB2がリスニング400点・リーディング385点以上です。
- 「ビジネスレベルの英語」とはどのくらい?
- 共通の定義はありません。読む・書く・会議・上司・顧客のどの場面で英語を使うかで確かめるのが確実です。
- 英語の面接はどう準備する?
- 職務経歴を英語で1分・3分で話せるようにし、よくある質問に英語で答える練習をします。録音して結論から話せているか確かめてください。
- コンサルの仕事で英語はどのくらい使う?
- プロジェクトによって大きく違います。外資系クライアントや海外案件では英語を使い、日本企業向けではほとんど使わないこともあります。英語を使うプロジェクトの割合を面接で確認してください。
- 英語の要件を満たしていなくても応募できる?
- ほかの経験が強ければ応募できる場合があります。必須か歓迎かを確認し、学習の計画と現在の取り組みを具体的に説明できるようにしてください。
出典・確認したページ
- IIBC「TOEIC Program 各テストスコアとCEFRとの対照表」:数字は各レベルに対応する最低スコア、TOEIC Testsはおおよそ A1〜C1 の英語力を測定。L&R の値(C1 L490/R455、B2 L400/R385、B1 L275/R275)は同ページ掲載のPDF「TOEIC TestsスコアのCEFRレベルマッピング方法について」で確認(2026-11-02確認)
- Council of Europe「CEFR Common Reference Levels: global scale」:A1〜C2 の各レベルの記述(B2・C1 の目安)(2026-11-02確認)
- JAC Recruitment 公式トップ:ハイクラス・外資系/日系グローバル企業、領域にコンサルティング業界・金融業界・管理部門など、年収500万円以上〜2,000万円以上の検索(2026-11-02確認)
- エンワールド・ジャパン 公式トップ:外資系企業・日系グローバル企業のミドルからエグゼクティブ層の採用/転職支援(2026-11-02確認)
- ロバート・ウォルターズ 公式トップ:外資系・日系企業への転職、国内拠点 東京・大阪(2026-11-02確認)
この記事は 2026-11-02 時点で公的機関・各社公式ページを確認して書いています。制度や各社の条件は変わることがあるため、申込み前に公式ページで最新情報を確認してください。体験談・口コミは掲載していません。